パパが生後数か月で赤ちゃんとより多く関わると赤ちゃんの認知発達にプラスの影響があります。
生後3か月という早い時期でも父子の相互作用が2年後の認知発達に影響するのか?
インペリアル・カレッジ・ロンドン・キングス・カレッジ・ロンドン・オックスフォード大学より(2017.5)この一つ目の研究は、パパが生後3か月の赤ちゃんとどのように交流したかを調べ1年以上経過した後の幼児の認知発達を測定しました。
その結果、最初の数か月でパパと一緒に遊んだときにパパがより積極的で活動的だった赤ちゃんは、2歳の認知テストでより良い成績を収めることを発見しました。さらに研究者たちは、子どもの発達には多くの要因が重要ですが、未だ調査されていない幼い頃の質の高いパパと乳児の相互作用の関連性が重要である可能性があると述べて以下の研究をおこないました。
二つ目の研究は、生後3か月にママとパパがおもちゃなしで遊んで会話しているビデオを撮影しました。2歳に成長したときは、読み聞かせのビデオの録画をしました。2歳の認知発達の評価に用いたのはベイリー精神発達指数(MDI)を使用しました。この評価には、色や形、認識などのタスクが含まれていました。(生後3か月と2歳の評価は、訓練をしっかりと受けた異なる研究者がパパの評価を行いました。)
父親のデータは、128人。収入や年齢の要因を考慮した結果、パパが赤ちゃんと関わる度合いと、子どもがテストでどのように得点したかの間に正の相互作用があることがわかりました。より前向きな見通しを持つ父親はMDIスケールでより良い成績を収めた子どもへと成長させる可能性が高くなりました。男の子でも女の子の結果は、同じものでした。
子どもの認知発達に影響するとどんなメリットがあるの?
子どもの認知発達をうながすことにより、注意・問題解決・言語・社会的スキルをサポートし学習の発達を高める可能性があると示唆しています。
まとめ
今回の研究は、パパが生後3か月という早い段階で赤ちゃんと関わることが2年後の認知発達を高めてくれることを発見した内容でした。
研究者たちは、研究に集まってくれたパパたちが教育水準が高い集団だったため、もっと細かい調査する角度から考えると正確な相互作用を表していない可能性があるともしています。このため、新たな研究に取り組んでいます。
この研究をされた一人のラムチャンダニ教授がこの研究内容をご覧になったパパへ送るメッセージにしたのは、「赤ちゃんと一緒に遊んで下さい」でした。
教育水準が高くても赤ちゃん専門のプロであっても、育児はとても悩みがつきないといいます。出会ってきた恩師達も悩んでいました。私自身も現在進行形で育児と向き合っています。日々変化しているので寿命が尽きるまでずっと勉強していると思います。上の研究を知るまでは、パパの出番は2歳過ぎたあたりからだと勝手に考えていました。とても未来の子育ての在り方を変える内容でした。
赤ちゃんがパパを必要とするのは何歳からだと思いましたか?
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